
『戸建のリノベーション工事って、どんなふうに進んでいくの?』そんな疑問にお答えするため、実際の現場からリノベーション工事のようすをリポート中です!
前回vol.2は、タイル張り浴室解体と大工工事の造作、設備配管や電気工事までのようすをお伝えしました。
vol.3では、屋根板金・外壁・ユニットバス設置工事などをリポートします。
中古戸建リノベーションを検討されているみなさまの参考になるとうれしいです。
〖リノベーションリポート〗として、着工から完成まで数回にわたりご紹介しています。建物状況やお施主様のご予算、施工内容などによりさまざまとなるリノベーション。その一例としてご覧ください!
※前回までの記事はこちらから
リノベーションリポートvol.2
リノベーションリポートvol.1
屋根防水シートの上に板金を葺いていきます。使用する屋根板金はSGL(エスジーエル)鋼板というもので、耐食性に優れたガルバリウム鋼板のパイオニアとなる日鉄鋼板社の製品。このSGLはガルバリウム鋼板独自の合金メッキ構造を踏襲しつつ、メッキ組成にマグネシウムを追加したことで引き出される耐食性はガルバリウム鋼板を上回るパフォーマンスが期待できる屋根の板金です。
そのSGL鋼板を防水紙の上に施工していきます。カラーはネイビー色に近いブラック系で艶を抑えたものにしました。屋根を施工する際は"はぜ継ぎ"という、2枚の板金の端を折り曲げてから隣り合う板金同士を引っかけて折り込みし繋げていきます。釘やビスを使用しないで施工するため、釘穴などからの雨漏りが起こりづらいのが特徴です。
玄関ポーチの屋根も下地から葺き替えます。
スッキリとした形状になるよう既存の玄関ポーチ屋根より、勾配を保ち厚みを抑えるというお施主様のご希望。
その為半分ほど解体しパラペット部分を造作します。木下地完成後、SGL鋼板を葺くと玄関屋根が完成します。
屋根の軒を解体し外壁面にラスカットを張った箇所、外壁に帯状のアクセントでついていた赤い幕板を取り外してできた段差、玄関ポーチ屋根の立上り部分の3ヶ所へ外壁に合わせモルタルを施工。乾くまで数日待った後は、既存外壁と同じ模様を付けていきます。
タイル張りの浴槽を解体した場所に、1616サイズの1坪ユニットバスを組み立てて給排水の配管もつなぎ設置しました。給水管と聞くと固い鉄管や塩ビ管を思い浮かべます。最近は、ピンクと青の柔らかいポリエチレン管を使う事が多く錆びる心配がなく熱や振動にも比較的強いのが特徴です。
このあとは、天井・壁をつくる造作から床フローリング張りの大工工事とブローイング断熱を施工予定です。
その様子は、リノベーションリポートvol.4でお伝えします。お楽しみに!