〖リノベーションリポート〗vol.2

2022.9.14

札幌市 戸建 D様邸リノベーション # 解体・造作・配管・電気工事編


『戸建のリノベーション工事って、どんなふうに進んでいくの?』そんな疑問にお答えするため、実際の現場からリノベーション工事のようすをリポート中です!
前回は、工事開始から解体までのようすをお伝えしました。

vol.2では、タイル浴室解体や大工工事の造作、設備の配管・電気工事をリポートします。
中古戸建リノベーションを検討されているみなさまの参考になるとうれしいです。

〖リノベーションリポート〗として、着工から完成まで数回にわたりご紹介しています。建物状況やお施主様のご予算、施工内容などによりさまざまとなるリノベーション。その一例としてご覧ください!

※前回までの記事はこちらから

リノベーションリポートvol.1

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vol.2 目次


10. タイル張り在来浴室解体

11. 大工工事(床造作)

12. 大工工事(天井造作)

13. 大工工事(屋根・軒造作)

14. 設備配管(ドレン配管)

15. 電気配線

10. タイル張り在来浴室解体


ユニットバスにする為、既存のタイル張り浴室を解体。エアーコンプレッサーを使用しハツリ機でタイルやコンクリートを削っていきます。新しい浴室は既存より大きくなるため、もとはキッチンだった床もユニットバスを設置できる大きさまで部分的に解体します。

11. 大工工事(床造作)


構造用の材料も随時納品されはじめ、あたらしい間取りを造作していく大工工事が始まりました。

浴室の間取りが広がるのでユニットバスを設置する為に、もとはキッチンだった床に強度を加え構造をつくりかえます。在来浴槽のコンクリートに接していた既存の大引きを必要箇所で切断して新しい構造材に入替。支持金具を取付てしっかり補強と調整のパッキンを入れ床を平坦にしていきます。最後にスタイロフォームを床裏に施工します。

1F和室はリビングにする計画。コーナー部分に柱があったので使い勝手を考慮し撤去する事に。下屋の梁と交差する柱だったので、強度を保つため梁に補強を加えます。このあとは改修が必要な箇所の床を造作していきました。

2階の和室も洋室にするため畳をはがし、床の木下地から新しく作り変えていきます。

12. 大工工事(天井造作)


新しい天井の骨組みとなる木枠下地を造作。1Fのキッチンなどは天井高を2450mm、リビングダイニングは開放感を出すため天井を高くしていきます。既存の構造を活かしたプランで、リビングダイニングは下屋に位置する事から、小屋裏の湿気を逃がす通気層と断熱材を入れる厚みを考慮し2600mmで計画。もう少し天井を高くしたいお施主様の希望もあったのですが、断熱と通気を優先し天井の高さを決めました。木下地造作が完成すると、ダイニングからリビングへの見通しも良く広い空間に。壁の断熱材が不足している箇所へは高性能グラスウールを充填していきます。

13. 大工工事(屋根・軒造作)


外壁は既存を活かしたモルタル仕上げ。軒を解体して壁になるところの下地にはラスカットを張ります。このラスカットの上へ左官工事の日にモルタルを施工して既存の外壁と同じにします。

屋根は軒のない無落雪屋根に改修。小屋裏換気をしっかりおこなうため、軒を解体したところは広めに開口を設けパラペットの立上りを造作。破風の木下地内側へイーブスベンツを取付し通気口を確保します。

既存屋根も無落雪屋根でしたが排水溝(ダクト)は経年劣化。室内の間取り変更にあわせて、水を流す縦とい(ドレン)の配管位置を変えるためダクトとドレンも解体して新規につくりなおしていきます。屋根全体も劣化していましたので、トタンをはがし木下地を新しく施工。その上に防水シートのアスファルトルーフィングを敷き込み屋根の下地が完成しました。後日、新しい金属屋根材を施工します。

14. 設備工事(ドレン配管)


屋根の排水溝(ダクト)に流れ込んだ水を地下の排水へ流すドレン管を、室内の間取り変更にあわせて設置個所を変えて新しくつなぎ直します。無落雪屋根のスノーダクト方式は、屋根からの雪解け水や雨水が1階までこのドレンの中を流れ、家屋の床下排水管につなぎ敷地外へ排水される仕組みになっています。その為、ダクトの排水口をゴミや枯葉で塞いでしまうとドレンに流れなくなり、屋根で水が溢れて雨漏りの原因になってしまいます。この現象はすがもりと言い、毎年雪が降る前には屋根のダクト内掃除を行うと予防することができます。

15. 電気配線


電気器具の設置計画にあわせて、分電盤から照明やコンセントなどの配線を天井や壁の骨組みの中へ巡らせていきます。断熱材や石膏ボードを施工する前のタイミングで配線を完了させます。どの場所に電気コンセントがどれくらい必要かなど、予め家電を使用した普段の生活をイメージし計画段階で設置場所を確定させておきましょう。

このあとは、屋根の板金工事、玄関ポーチ屋根改修、ユニットバス設置などを行う予定です。
その様子は、リノベーションリポートvol.3でお伝えします。お楽しみに!

次回、予告
〖リノベーションリポート〗vol.3

札幌市 D様邸リノベーション #屋根板金・ユニットバス・造作工事編

14. 屋根板金工事
15. 玄関ポーチ屋根改修
16. ユニットバス設置
17. 天井・壁造作とボード張り

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