〖リノベーションリポート〗vol.1

2022.9.8

札幌市 戸建 D様邸リノベーション # 工事開始・解体編


『戸建のリノベーション工事って、どんなふうに進んでいくの?』
そんな疑問にお答えするため、実際の工事のようすを現場からリポート!

リノベーション施工を弊社へご依頼いただ事例を〖リノベーションリポート〗として、着工から完成まで数回にわたりご紹介します。

木造在来工法で築約40年になりますが基礎や外壁等も比較的良い状態でした。ご予算に合わせ再利用できるところは既存を活かしたリノベーションを行い新居として住まわれる計画。建物状況やお施主様のご予算、施工内容などによりさまざまとなるリノベーション。その一例としてご覧ください!

renovation kaitai

vol.1 目次


1. ≪リノベーションポイント≫

2. 【Before】既存家屋解体前

3. 近隣の皆様へ工事お知らせ、ご挨拶

4. 工事着工、躯体解体前準備

5. 既存の電気器具撤去・各種設備解体

6. 仮設トイレ・足場など設置

7. 躯体解体前の打合せ

8. 躯体解体開始

9. 集合煙突解体

1. ≪リノベーションポイント≫


『木の香り感じるシンプルな家』
工期:約3か月 施工費:約1,800万円

LDKは家族の集まる場所。
木の香り感じる床をポイントに解放感をつくりひとつづきに。
シンプルさとさりげなくアクセントを加えた空間。外観もシンプルな形状に。
コストを抑えつつも念願の戸建に住む楽しさをリノベーションでつくりたい。
そのようなお施主様の想いをご予算内でカタチにしていきました。

リノベーション計画平面図

2. 【Before】既存家屋解体前  → 【After】


3. 近隣の皆様へ工事お知らせ、ご挨拶 


まずは、近隣住戸へリノベーション工事期間でご不便をお掛けするため、着工前にご挨拶と合わせて工事に関しての説明を行います。

※新居となる場合、お施主様も工事担当者と一緒に、初めてのご挨拶をされると良いでしょう。着工する約1週間~10日前に行います。

※ご挨拶の目安範囲は、自宅に縦横斜めで隣接する住宅に行う事が一般的です。
(戸建住宅をメインにお伺い、集合住宅はポストへ弊社で作成したお知らせのビラを投函するケースが多いです。)

4. 工事着工、躯体解体前準備


リノベーション着工初日は、本格的な工事前の下準備を行います。

◉各ライフライン工事前準備
・給水管開栓 ⇒ 工事で水道を使用するため着工日までに開栓 (お施主様にて対応)。
・NTT電話回線撤去 ⇒ 固定電話は使用しないため、電話回線を撤去。
・電力仮設電源設置 ⇒ 解体着工前に工事中の電源確保の為、既存分電盤を利用し仮設電源を確保します。
・都市ガス ⇒ 家屋につないでいる配管及び都市ガス供給閉栓 (ガス会社にて対応)。

※現在お住いの家屋を全体的にリノベーションされる場合、住みながらはなかなか難しいため資金を含めた計画初期段階から工事中の仮住まい先の選定や、持ち物で必要なもの不要なものを仕分けしておき、家財の一時保管場所を予め決めておきましょう。

5. 既存の電気器具撤去・各種設備解体


既存家屋の電気コンセントや照明器具、キッチン、洗面台やボイラーなど設備関係を外して廃材処理。天井・壁・床、柱や梁などの躯体解体をしやすい状態にしていきます。

6. 仮設トイレ・足場など設置


リノベーションは大掛かりな工事。職人さんなど関係者の人数が多くなります。スムーズに工事を進めるためにも仮設トイレを設置。屋根と外壁も施工する為、足場部材を積載したトラックから手作業で搬入し足場を架設していきます。解体材を入れる廃材用のカゴとフレコンバックも用意。これで準備が整いました。

7. 躯体解体前の打合せ


躯体解体工事に着手するまえに、まずは大工さんや現場管理者などの関係者と最終打合せを行います。解体する場所へしるしを付け施工場所を分かりやすくしておく事、既存の壁や床、柱など躯体を再利用する場所等、図面を基に現地で相互確認を行います。

8. 躯体解体開始


いよいよ本格的なリノベーション工事が始まりました。屋外の工事は天候に左右されやすく、躯体解体初日は天気が良かったので、屋根を作り変えるため軒部分から解体を開始していきます。解体した箇所から、家屋内へ風雨が入らないように屋根の改修が完成するまでブルーシートで覆い雨仕舞を行います。

家屋内部も同時進行で、1F和室やリビング・ダイニング・キッチン・洗面室など壁や天井、床の解体をはじめていきます。天井や壁の石膏ボードを剥がすとグラスウール断熱材が見えてきました。築年数などもあり黒い汚れが付いていますが、型崩れして沈み込んで下がっている様子はない状況でした。グラスウールが壁の中で型崩れをおこし隙間が空いてしまうと、その部分から外気の出入りがおきてしまい断熱効果が弱くなります。外したところには、新しいグラスウールを充填していきます。

和室をリビングにする為、間仕切壁を取り除くと見通しがよくなってきました。天井をすべて解体すると梁が見えて柱との交点を確認できます。

既存の構造躯体を活かして間取り変更を行う際は、外せる柱と外せない柱があります。特に建物の土台から軒まで繋がる通し柱と、梁と交差する点を支える管柱は構造上重要な柱で基本は外す事はできないため注意が必要です。

壁の石膏ボードを固定する為の細い間柱は概ね抜くことができます。構造を変えないリノベーションの場合は既存の柱がある位置をポイントに間取りを計画していくことになります。

解体工事中に計画に無い柱や梁が出てくる場合も。約40年前の新築当時の図面に記載が無かった鉄骨梁や、キッチンが設置される箇所に管柱が1本ではなく2本並んでいた為、計画した間取りに若干変更を加えていきます。リフォームやリノベーションでは、既存の図面や現地調査時に目視で確認できなかったところは解体後状況が初めてわかる事があります。工事途中で計画変更が必要になる場合は、お施主様へ随時ご相談し工事をすすめていきます。

9. 集合煙突解体


コンクリートブロックで組まれた集合煙突を、屋根の排煙部から解体を始め、次に2階、そして最後に1階と順に解体。集合煙突がなくなると、屋根に雨仕舞で覆っているブルーシートが1階から見えるようになりました。

このあとは、在来浴室の解体、木造作の大工工事、電気工事などを行う予定です。
その様子は、リノベーションリポートvol.2でお伝えします。お楽しみに!

次回、予告
〖リノベーションリポート〗vol.2

札幌市 D様邸リノベーション #解体・造作・配管・電気工事編

10. タイル張り在来浴室解体
11. 大工工事(床造作)
12. 大工工事(天井造作)
13. 大工工事(屋根・軒造作)
14. 設備配管
15. 電気配線

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