〖リフォームリポート〗vol.1

2021.5.10

札幌市A様邸　マンション　# 内窓断熱編

『リフォーム工事って、どんなふうに進んでいくの？』イメージするのがなかなか難しいというお話をお客様からよく耳にします。そんな疑問にお答えするため、実際の工事のようすを現場からリポート！
リフォームを検討されているみなさまの参考になるとうれしいです。

《 A様邸リフォームメニュー》

□ 内窓で断熱向上・結露軽減

□ 内窓リフォームにあわせて結露による壁内の劣化を修復。

第一回目のリフォームリポートは、マンションでの寒さ対策と結露対策のための『内窓リフォーム』です。

『結露によるカビ対策』を考えているというご相談をマンションにお住まいのお客様からよくお受けします。
まずは、普段の生活でこまめに窓を開け風通しを良くし、室内の換気を十分に行い湿気を外へ出す事が必要です。換気扇を忘れずに使うことも大切。その上で、断熱仕様の内窓を設置すると結露を軽減させる効果が期待できます。
今回は、断熱向上と結露軽減が期待できる Low-E複層ガラス仕様の《PLAST(プラスト)》サッシを採用した事例をご紹介。内窓の製作日数も含めた工期として約10日間となる現地の様子をリポートします。

目次
１.　リフォーム前【Before】
２.　内壁解体・壁内修復・造作
 ３.　内窓枠・窓取付
 ４.　完成【After】

１.　リフォーム前【Before】

外側の窓はアルミサッシに単板ガラスで画像のサンルームには内窓が無く、窓枠や壁に結露等によると思われる劣化などが見られました。熱は温度の高い方から低い方へながれていく特徴があります。窓は住まいの中でも熱の出入りが大きい場所と言われています。そこで窓の断熱性能を向上させて冷暖房効率を高める事により、居室内の温度や結露によるお悩みの改善が見込めます。

２.　内壁解体・壁内修復・造作

内窓を新規に設置する施工に合わせて、劣化していた窓枠木下地とサンルーム内壁を解体しました。
壁内のようすは、骨組みの軽量鉄骨に茶色いサビや断熱材などにカビの黒ずみがみられ、結露などの水分が原因となり劣化した事が考えられます。

軽量鉄骨のサビて劣化が著しかった部分は新しい軽量鉄骨に入替、黒ずんでいた既存のウレタン部分も修復を行いきれいになりました。その後、内窓の木下地枠取付、断熱の為発砲ウレタンを吹き付けて隙間を埋めていきます。
内部修復が完了し、壁の下地を造作・下地調整を行っていきます。そしてクロスを貼ると内壁の完成です。

３.　内窓枠・窓取付

内窓枠・窓本体を取付しケンドン式窓へパッキンを入れてほぼ完成に近づきました。
既存住宅の窓設置枠は寸法差やたわみ・ゆがみがでてきます。この、プラストサッシの枠(左右と上部)が外枠+内枠のダブルフレーム工法になっており、すき間をなくすことで高い断熱性を長期にわたって確保することができます。
また、経年変化に強い高純度素材を使用し色褪せしにくいという特徴があります。

窓まわりの結露は、外気に冷やされたアルミサッシや窓ガラス表面に室内の暖かく湿った空気が触れることで起こります。ガラスは日本板硝子のLow-E複層ガラスで2枚ガラス間の中空層にアルゴンガス入りを採用し断熱仕様に。プラストサッシと合わせ熱伝導を大幅に軽減させる事で内窓表面温度を室温とほぼ変わらないレベルに。その為、外窓との温度差を緩和させて結露の発生も軽減し抑えます。

さらに、既存アルミサッシ外窓に加えプラスト内窓を取付したことにより防音効果も期待できます。アルミサッシ外窓とプラスト内窓の間に生まれる広い空気層が吸音材の役割を果たし、高気密化対策されている内窓プラストが音のすり抜けをガードする事で内窓を閉めるだけで気になる音が軽減され、お部屋の快適さが増した事と思います。